2月19日から「おたる雛めぐり」がはじまりました。
2008年にスタートし、今年で4年目になるそうですが
私が行ったのは今回がはじめてです。
早々にパンフレットを手に入れ、
市内48の参加店のなかからよーく吟味して、2月27日に雛めぐり会場へ!
スタンプラリーもあるので、パンフレットは欠かせません。
まずは、12時からお琴のコンサートがある田中酒造亀甲蔵へ。
店内に足を踏み入れると、ほんのりお酒のいい香りが。
甘酒かな……。
入り口正面には「木目込み雛」というめずらしいお雛様が、
出迎えてくれました。丸顔がかわいらしいです。
コンサート会場である2階にも両脇にたくさんのお雛様が飾られていました。
演奏は琴アンサンブル「カナル」の皆さんです。
6名編成で、伝統的なお琴・十三弦と低音が出る十七弦、
そのほか高音が出るソプラノ琴、アンプを通して音を出すベース琴、キーボードという構成でした。
演奏曲は、ひな祭り、ら・ら・ら、君に恋してる、リンゴ追分など
レパートリーも幅が広く、お琴のイメージがずいぶん変わりました。
それまでは「六段」とか「さくらさくら」しか頭にありませんでしたので。
田中酒造の看板商品「宝川」と、酒粕せんべいを購入し、
パンフレットにスタンプを押してもらうと、
「となりのセブンイレブンさんでもやってますので、ぜひどうぞ」
と案内されました。
セブンイレブンで??
どこに飾ってあるのか興味がわいて入ってみることにしました。
店内に入り、毛氈の赤色を探してみましたが見当たらず……
と思ったら、商品棚の上にありました!
なるほど……。
「田中酒造さんに比べたら、ぜんぜんですけど」
レジの女性はそういいながら、私が差し出したパンフレットにスタンプをポン。
お雛さまのそばにあったまめ大福と草大福を買ってしまいました。
次は、14時からの能楽を見るために運河プラザへ。
プラザ前にたたずむ消防犬ぶん公の本日のファッションは
ピンクのベストに白いファーの襟巻き、パープルのニット帽と、かなりファンキー!
中に入るとお雛様がいくつも飾られていました。
運河プラザ内のカフェで小樽ビールと鮭ピラフで腹ごしらえをしているうちに
開演を待つ人の行列ができ、食べ終えたときには立ち見が出るほど大勢のお客さんが……。
お能は撮影禁止ということで、残念ながら写真がありません。
古ーいマッチ箱が展示してありました。
懐かしいお店の名前もあり、釘付けになりました。
かすり、ファミリーNAGASAKIYA、館、あまとう、景勝園,etc.
展示されているほぼすべてのマッチ箱を撮影しましたので、別な機会にアップします。
次は小樽総合博物館の運河館へ。
雛人形の展示コーナーに行き、ガラスケースをのぞいていると
学芸員さんが近づいてきて
「お客さんお目が高い!」ではなく、
「これが目玉のお雛様ですよ」といって、木製の五人囃子を指差しました。
雛人形は、関東と関西では違うところがあるらしく
お内裏様の位置が関東は左、関西は右
五人囃子は、関東は能楽、関西は雅楽のスタイルなのだそうです。
それで、この五人囃子の目玉たる所以ですが
これより古い能楽スタイルのものはなさそうだ、というのです。
ただし、これが雛飾りの五人囃子であればの話で
単体の場合、話は別ということです。
ちなみにこの五人囃子は、元禄時代後期のものだそうで
北海学園大学の父として知られる浅羽靖氏の
浅羽家から寄贈されたものだそうです。
もとは山形の家老の家から浅羽家に嫁いだ方の持ち物とのこと。
雛人形に歴史あり、物語ありです。
最後に向かった場所は新光の「狸庵」です。
お蕎麦屋さんのような名前ですが、地域のコミュニティスペースです。
こちらには吊るし雛を見に行きました。
手芸サークルの方たちが作成しているそうで、色と数の迫力に圧倒されます。
近くに寄ってみると、一つひとつがとてもユニークで見飽きません。
ペコちゃん雛もありました。
こちらは2月28日で終了です。
「おたる雛めぐり」は3月6日までの開催。
参加店によって開催期間が異なります。
http://otaruga.com/otaruhinameguri2011_top.html
さて、本日の小樽猫たちはというと…..
なにやら急いでいる様子です。
どこへ行くのか聞いてみると、
「急がないと、おたる雛めぐりが終わっちゃうじゃニャ〜イ」
とのことでした。