ここ数年、ゴールデンウィークは特に大きな予定も立てずに過ごしています。
今年もなりゆきまかせで、友人と会ったり、姪の誕生会に呼ばれたり……。
雨がちだったこともあり、家でなんとなく過ごしているうちに5月5日になって
しまいました。早い……。
猫たちも静かにしていることですし、こんなときはひとりで旅に出るチャンス!
といっても、妄想旅行ですけどね。
以前、懐かしいマッチ箱を撮影したので、機会を見てアップしますと書きました。
http://www.otaru-jin.jp/column/2011/03/2011-2.html
マッチ箱を頼りに過去の小樽へ妄想トリップしてみます。
知っている名前、知らない名前、いろいろありますね。
<千歳鶴、あまとう、藪半、北陸銀行、京橋、天林、館……>
「喫茶京橋」と聞くと、初詣を思い出します。小学生のころ、初詣の帰りには
必ずこの京橋に立ち寄り、チョコレートパフエとかプリンアラモードなんかを
注文したものです。父がいつもコーヒーを頼むのを見て、なんでパフエにしな
いのか不思議に思っていたのを憶えています。
懐かしい。
「天ぷら天林」は一度だけ入ったことがあります。大きな春菊がみごとにカラッ
と揚げられていて、それ以来、春菊の天ぷらが大好物になりました。
「あまとう」は言うまでもありません。最近行っていないので禁断症状が出て
います。応急処置としてバニラアイス(かつてはエスキモー、現在は森永のmou)
に小倉あん(クレードル)をのせて食べています。アイスとあんのメーカーを
間違えると、バランスが崩れてダメなんですよね。ちなみに、バニラアイスに
イチゴを細かく切ったものを入れてまぜまぜすると、すごく美味しいイチゴア
イスができます。
以前自宅に招待したカップルは、私が手間暇かけて作った料理より、この簡単
イチゴアイスに感激していました。おすすめです。あっ、このイチゴアイスに
クレードルの小倉あんをのせてもOKです、ってクドーイ(私の話が)。
あまとうに行くと、まず喫茶コーナーを利用し、お土産にアイスやマロンコロ
ンを買います。館では主にケーキを買います。好きなのはモンブラン、といっ
てもマロンクリームが渦巻いているものではなく、生クリームとチョコレート
スポンジのモンブランです。ケーキを特別好んで食べてはいませんが、館のモ
ンブランは好きです。
話はちょっとそれますが、最近足繁く通っているのが、南樽市場内にできた
可否茶館アウトレット。通常は珈琲豆が20パーセントOFFで買えて、なかには
半額のものもあります。普通の店舗には出せない、焙煎してから1週間が過ぎ
た豆らしいのですが、冷蔵庫に保存していたら1〜2週間はすぐにたってしまう
ので、私の場合、ほとんど問題はありません。売れ行きがいいときは焙煎1週
間未満の豆も並ぶとか……。安いのをいいことにいつもよりガブガブ飲んでしまっ
て、珈琲代は以前と変わらないか、それ以上になっているような気がします。
<かすり、新倉屋、叫児楼、大和家、スナックバー ロン……>
小、中学生のころでしょうか、家族で「かすり」に通ったことがあります。鍋焼
きうどんがウリのお店で、手つきの鉄鍋で運ばれてくるうどんが1人前350円!
安い! ちょっと甘めの汁をたっぷりふくんだ麩を食べて、いつも上あごをやけ
どしていました。飽きるまで何度も通いました。家族全員いつも鍋焼きうどんを
注文していたのが、今思うとおどろきです。
「新倉屋」といえば、花園だんごです。私は黒あんが好きです。家族もみんなが
黒あんが好きです。ですから、自宅用に花園だんごを買うときは、「黒あん7本
と、抹茶あん2本と、ごま1本」というようなカッコ悪い買い方になります。し
かし、バランスを気にして買うと、誰かが泣くことになりますので。
「叫児楼」。現在は二代目叫児楼ですね。蔦の絡まる石造りのお店で、メインメ
ニューはパスタだと思います。記憶がたしかならば、高校時代に行ったときは、
ニシンのパスタを頼んだような……。後にも先にもニシンのパスタを見かけたのは
ここだけ。いまでもあるんでしょうか。
小樽には「蔦ゲリラ」なる方がいらっしゃるということを聞いたことがあります。
蔦ゲリラさんは、「ここに蔦があったらいいな」という建物の下にそっと蔦の種
をまくそうです。小樽にある石造りの建物の多くは蔦がからまっていい雰囲気に
なっていますが、これは蔦ゲリラの仕業なのでしょうか。
懐かしいマッチ箱の写真はもう少しありますので、次回妄想するときにアップします。
さて、今日の小樽猫たちはというと、花の匂いをかいだりしてなんとも春らしい感じです。
「目をつむって花の匂いをかいで、花畑を駆け回っているところを妄想しているんだニャン」
とのことです。