小樽市能楽堂の一般公開が6月1日からはじまりました。
また、このシーズンがやってきたんですね。
9月2日までの夏季公開期間中には、様々なプログラムやイベントが行われます。
鑑賞するのも良し、能を学んでみるのも良し。
東北以北唯一の格式ある能舞台であり、
小樽市指定歴史的建造物でもある能楽堂(旧岡崎家能舞台)。
この格式高い能舞台がなぜ小樽にあるのでしょう?
それは……
荒物雑貨商として財を成した佐渡出身の岡崎謙(おかざきけん)氏が、
大正15年に自宅邸内に建てたのがこの能舞台。
氏の没後、小樽市に寄贈され、昭和36年に現在の場所に移設されたそうです。
(参考:小樽市・小樽市民会館の HP)
この能舞台が小樽にあるのは、岡崎氏のおかげなんですね。
それにしても、自宅に能舞台とは……
当時の小樽の景気の良さはいかほどだったのでしょう。
すごすぎる!
このすごすぎる能舞台ではじめて能を観たのは2008年。
知人に誘われてのこと。
会場に着くと、最前列の席が空いていて
緊張しながら座ったことを覚えています。
能楽師は、演じているときはまばたきをしないんですね。
このときはじめて知りました。なにせ最前列!
最前列ゆえ、終始シテ方と目が合っているような気がして
こちらもバチッと目を開け、まばたき少なめに舞を見てしまいました(笑)
夏の夕暮れの能楽堂。
時折吹きぬける涼しい風。
舞台のはじまりを待つ観客のざわめき。
あの独特の空気をまた味わいたくなりました……。
以下に、2012年小樽市能楽堂夏季公開プログラム、イベントをご紹介します。
小樽市能楽堂夏季公開
2012年6月1日(金)〜9月2日(日) 9:00〜17:30
(※夜間催事の日は催事終了時刻まで、いずれの催事も天候により中止の場合有り)
<無料講演プログラム>
●大林教室 琴咲楽2012
6月23日(土)13:30〜15:00
●小樽宝生会 春季謡曲会
6月24日(日)11:00〜16:30
●上田観正会 謡と仕舞と囃子の会
6月28日(木)11:30〜16:00
●能楽北海道おさらい会
7月1日(日)開演14:00〜
●喜多流札幌哲門会 謡と仕舞の会
7月22日(日)9:30〜18:00
●綿心流薩摩琵琶雅水会 おさらい会
7月29日(日)13:30〜15:00
●光宝会 北海道大会
8月4日(土)13:00〜17:00
●宝来ひょっとこ踊り保存会小樽支部発表会
8月5日(日)13:00〜15:00
●平成24年 札幌波吉会大会
9月2日(日)13:00〜17:00
<無料展示プログラム>
●外沢照章 能面展
7月4日(水)〜7月10日(火)9:00〜17:00
<関連有料プログラム>
●おたる遊幻夜会vol.3
「日舞とヴァイオリン」
8月11日(土)・12日(日)開演19:00〜
「年々去来」
8月17日(金)・18日(土)・19日(日)開演19:00〜
<以上の各催事の詳しい問い合せ先>
小樽市民会館 小樽市花園5-3-1 電話:0134-25-8800
主催:小樽市公会堂 後援:小樽市・小樽市教育委員会・小樽観光協会
<能を楽しもうプロジェクト2012>
☆能楽体験教室(有料)
6月10日(日)〜9月1日(土)
☆おたる市民能(有料)
9月1日(土)開演17:30〜
<☆印の催事の問い合せ先>
旧岡崎家能舞台を生かす会事務局(三ツ江方)電話:0134-22-8713
※能楽体験教室の詳細はこちら
盛りだくさんの内容ですね。
期間も9月2日までとたっぷりあります。
何度かは足を運びたいです。
さて、本日の小樽猫はというと……
能が気になるようですが
ニャニ、能ですと。
ニャニニャニ、能ですと。
ニャニャニャ、ニャニ、能ですと。
猫たちもかなり興味があるようですニャ。