7月3日、「トスカ」を観に小樽マリンホールに行って来ました!
上演は7時。
妹たちとの待ち合わせは6時30分。
小樽駅に到着したのは6時。
シリアスなシーンでの「ギュルルル〜」を避けるために何か食べなくては……。
時間はあまりない……。
新しくなった小樽駅には立ち食いの寿司処がありました。
日本のファーストフード寿司!
のれんをくぐり……
「今日のおまかせにぎりは何でしょう?」
「ヒラメ、マグロ、ホタテ、ズワイガニ……」
「それください!」
ということで、ちょっと贅沢かなと思いましたが
今日のおまかせ握り8カンを注文。
出てきた寿司のなかにはなんと生ウニがありました!
これはラッキーでした。
聞くと小樽・高島産のウニでした。
数日前から「ウニが食べたい……」と思っていた私の思念が
板前さんに通じたんでしょうか(笑)
あまいムラサキウニ、いわゆる“のな”です。
ちなみにエゾバフンウニは“かんぜ”ですね、ふふ。
「今日はバフンウニは入らなかったんですよ」と板前さん。
いえいえ、のなでも充分ありがたい!
ウニは好みによって、のな派とがんぜ派に別れますが
私の脳には「がんぜの方がだんぜんおいしい!」という
強力な刷り込みがあるので、
いま一度よく味わって確かめてみたいと思います。
<ウニのサービスショット! 題名「がんぜ&のなの競演」は数年前の撮影>
お寿司をぺろりと平らげて、急ぎ足で会場へ。
待ち合わせギリギリに到着して妹たちと合流しました。
そして、はじめて会うはずの妹の友人。
見覚えがある……。
席に着き
「あの〜おいくつですか?」
「あっ同じ学年ですね、ちなみに学校は……」
などなど質問攻めです(笑)
高校の同期生ということがわかりました。
400人以上もいると
なんとなく顔を知っていても話したことのない人もいます。
思いがけない再会(?)にとてもうれしくなりましました。
さてさて、本題のオペラです。
コンサートに行くときはジャンルを問わず予習をしていきます。
二度とない貴重な時間の堪能具合が違いますし、コンサートをより楽しめます!
まあ、予習すると気分も盛り上がりますしね。
今回はオペラのストーリーをさらっと頭に入れて臨みました。
第一部のオペラ「トスカ」で一番心に残ったのは
トスカの恋人カヴァラドッシのアリア「星はきらめき」。
まもなく処刑される自分の死を嘆き、恋人との別れに絶望する。
カヴァラドッシ役のデュシャン・シーモさんの歌が心に届きました。
「ブラボー!」が出ましたね。
私もいつか最初に立ち上がって太い声で「ブラボー!」と言ってみたい……。
主演のマルチナ・ムデラさんの熱演にも胸を打たれました。
最後はトスカの身投げで幕を閉じるという悲劇のストーリ―。
入り込めば入り込むほど、感激する一方で心がしんみりするんですよね。
第ニ部はオペレッタからの歌の花束
これは手放しで楽しめる内容で曲によっては手拍子が出ます。
歌手のみなさんの作り出す雰囲気に会場が飲み込まれるというんでしょうか。
眼差し、表情、身体の動きの一つ一つに魅了されていきます。
プログラムも後半になるとすっかりいい気分。
今回はカタリナ・ベレンチェヴァさんが歌う
アルディチ作曲の「口づけ」で気を失いかけました。
というのはちょっと誇張ですが、とにかく歌がすばらしかった!
ブロンドの髪、ゴールドの衣装を身にまとったカタリナさんの姿と声が混じりあって
「あー私、いま金色のシャンパンのなかを漂っている〜」
と思いながら歌に酔いました、お酒も飲んでいないのに。
金色のシャンパン気分は翌日いっぱいつづきました。
すごいでしょ。
このスロバキア国立オペラ公演に尽力なさっている
長谷川洋行(ハセガワナダユキ)さんが、公演の挨拶のなかで
若き協力者が現われたとお話していました。
「これで数年はつづくと思います」とのこと(笑)
良かったですね。
来年も楽しみにしています!
家に戻り、早速オペラ好きの小樽猫に報告すると
そうでスカ「トスカ」は良かったでスカ〜。
とのことでした、ニャ。