2月23日から開催されている「おたる雛めぐり2013」。
雛まつりの3月3日にやっと行くことができました。
やっとといっても、ひな祭りの当日なのですから
ちょうどピッタリいい感じではあります。
まずはお琴の演奏がある田中酒造亀甲蔵へ。
午後2時からの演奏会まで、たくさんのお雛さまとご対面。
横目で私を見る三人官女がいたり、
「あー疲れたー」と言う靴持ちのおじさんがいたり……。
あっ、得意の妄想ですから
皆様におかれましてはあまり深く考えませんように。
雛めぐりにやってきた人びとのざわめきに混じって
お雛さまたちのひそひそ話が伝わってくるようでした。
雛飾りは市民から寄贈されたものがほとんどでした。
飾られてなんぼのお雛さまですから
これはとても素晴らしい小樽の行事です。
2年前にはなかったつるし雛がたくさん飾られていました。
座布団、赤ちゃん、サル、なんだかわからないモノまで
本当にいろいろな種類があって
いくら見ても見飽きません!
そうこうしているうちに
琴アンサンブル「カナル」の皆さんによる演奏会がスタート。
AKB48のへビーローテーションが演奏されたのには驚きました。
時代なんですね。
石と木の蔵に響くお琴の音色がとても心地よかったです。
やわらかくて華のある音。
こちらの田中酒造亀甲蔵は旧岡崎倉庫であって
小樽市の歴史的建造物に指定されています。
明治38年〜39年にかけて建造されたそうです。
100年以上経つんですね。
詳しくは小樽市の HPをご覧ください。
小樽の歴史的な建造物を見て感じるのは
時間に耐えうる美がある、ということ。
物理的な耐久性もさることながら
美しさの耐久性、永劫生がスゴイです。
建物は手をかけられてなんぼ、
愛情をかけられてなんぼ。
今日は“なんぼ”が多い日です。
演奏を途中で抜け出し、一階の試飲コーナーへ。
一階でも演奏は十分聴こえるんです、いい音で。
日本一に輝いた「宝川大吟醸」と、「ほたる雪」「おたる梅酒」の3種を試飲させてもらいました。
余市の梅を使っているのが気に入り「おたるの梅酒」を購入。
他にはお湯をそそいで簡単につくれる甘酒と酒粕せんべいを買いました。
この甘酒の素(もと)は大変な優れものでした。
これまで缶、フリーズドライ、粉末といろいろ試しましたが味や風味がイマイチ。
さすが酒屋さんですね、手軽に作れてとても美味しかったです。
そして、そろそろ次の所へと亀甲蔵の出口に向かうと
4人の女性観光客が写真撮影をしていました。
1枚撮り終えた後に「あの方にお願いしたら……」という声が耳に入ったので
クルッとそちらを振り向いて「撮りましょうか?」と言うと
「あっ、聞こえましたか」と。
「あの方、と聞こえたので、他にだれもいないし、私のことだと思いました(笑)」
念のため2枚撮影してカメラを渡すと
「小樽の人はみんないい人だ〜。あ、小樽の方ではないですか」と。
私はかぶり気味に「小樽です!!」と力強く答えました。
ありがとうございました、と何度もお礼を言われましたが
「ありがとう」を言うべきは私でした。
小樽の旅を楽しんでくださって「ありがとうございます」。
本日の紹介はここまで。
そして、雛めぐりはまだまだつづく……。