私は小樽に住んでいながら
いつでも旅人のような気分で街を歩く事ができる、という特技を持っています。
ですので、ぶらっと入ったお店で「観光の方ですか?」と聞かれることもしばしば。
「地元です!」というと、妙に喜んでくださる方もいて、不思議な感じ。
そして、地元の話題(例えば住んでいる町など)に花が咲いたりして、これまた面白いんです。
先日、友人に小樽を案内しました。
友人も小樽人なので、二人で観光客になりきり小樽観光です。
その日の午前は雪が降るあいにくの天気。
小樽駅でお昼少し前に合流し、友人を車に乗せて目的地を告げずに発進!
到着したのは南樽市場。
「まずは、お惣菜をつまみ食いしましょう!」
「え、ココで食べるの?」
「そうです〜」
市場のできたて惣菜は、できたてのうちに食べるのが美味しいに決まっています。
今回は「おおみ商店」にて。
「ホタテフライと肉メンチとイモ天ください!」
お惣菜が乗ったトレーを持ちながら
市場のカフェ、可否茶館へ。
カウンターに座り、コーヒーを注文し、
お冷やをいただいてお惣菜をバクバク!
できたての肉メンチからは肉汁ジュワ〜。
ホタテはこれでもか、というくらいジャンボ!
ほくほくイモ天の美味しさは……語るまでもないでしょう。
しばし歓談ののち
「まだお腹に入りますよね」と一応確認して
再び小樽駅へ向かいます。
小樽駅前にはタイムパーキングがあります。
結構混んでいるように見えますが、
30分迄は無料ということもあり、すぐに出る車も多いので
かなりの確率で停められます。
しかし、駅前はバスやタクシーなどの出入りが多いので
侵入する際は注意せねばなりません(特に私のような初心者は!)。
パーキングに車を停めて
小樽駅の中にあるタルシェの立ち食い寿司へ。
「伊勢鮨 JR小樽駅タルシェ店」
好き嫌いのない私はおまかせ6貫1100円を注文。
この日は、ヒラメ、マグロの赤身、イカ、サーモン、ホッキ、ホタテ!
食べるのに夢中になり、イカの写真を撮り忘れました。
どれも煮切りが塗ってあり、食べやすい&美味しい〜!
立ち食い寿司は気軽でいいです。
しかもとっても美味しいのです。
こちらは小樽の名店・伊勢鮨のJR小樽駅タルシェ店なのです(本店にはまだ行った事がないですが).
立ち食いで6貫食べるのに30分もかかりませんので
駐車料金も無料! いいことずくめ!
お腹いっぱいになり、駅から外に出ると
午前とはうって変わって快晴!
予定の順序を変えて景色のいいところへ行くことにしました。
「祝津パノラマ展望台」
この日は湿った雪が降ったので
木の枝に雪がついて、樹形がくっきり。
滅多に見られない風景です。
降ったばかりの雪の白のまぶしいことと言ったら。
「わー」「きゃー」と
観光客の方に負けないほどの歓声を上げてしまいました。
気分は最高!ということで
さらに調子づいて手宮公園へ。
いつも見ている日常の風景が、この日は特別でした。
栗や桜の木がいつもとは違った美しさを見せてくれました。
風が吹くと、枝から雪がふわ〜と宙に舞って……ふわ〜と……。
さて、突然ですが問題です。
「↑ 何羽、いるでしょう?」
え、何が何羽? とか聞かないでくださいね。
「何羽、いるでしょう?」
手宮公園で楽しんだあとは、市立小樽文学館・美術館へ。
一番の目的は、
ちまちま人形作家であり、イラストレーター・エッセイストの高山美香さんの
「北の文人・立ち話」展。
朝日新聞夕刊に連載されていたイラストエッセイを書くための
資料、道具、膨大な膨大なメモ書きなどが展示されていました。
膨大な膨大なメモ書きの展示から
学芸員さんの愛などを勝手に感じとったり、
美香さんの文人達への愛を感じとったり、
仕事の丁寧さや責任感といったものを感じとったり。
楽しくもあり、圧倒されたりもしながら
とても良い時間を過ごしました。
この展覧会の充実ぶりをわかりやすくお伝えするために
食べ物での表現を試みたところ、
カツ丼、になりました。
トンカツ、しかもロース肉、そして卵でとじてご飯に乗っている。
おわかりいただけましたね。
期間中、もう一度ロースカツ丼を食べに行きたい!
いえ、展示を見に行きたいと思っています。
「北の文人・立ち話」展は3月29日(日)までです。
詳細は小樽文学館のサイトに書かれています↓
http://otarubungakusha.com/exhibition/2015021530
美術館では
一原有徳、中村善策、特別展の谷口明志インスタレーション展示を全て見ました。
ちょっと欲張りだったかもしれませんが、大満足の内容でした。
夕方のいい時間になり、ここで終了? かな、とも思ったのですが
小樽観光の重要なものがまだ欠けていて、欠けていて……。
スイーツですね。
焼きたてアップルパイを食べに「コロンビア」へ。
赤いベルベットのソファーにゴージャスなシャンデリア。
私は密かにウエイトレスさんのクラシカルな制服が好きです。
コース料理にデザートが欠かせないように、
小樽観光に甘いものは欠かせません。
アップルパイを食べながら
昔あった「オランジュ」というお店の焼きたてパイの話を友人にしました。
そうこうしているうちに、夕食の支度をする時間になり、本日の観光は終了ーー。
「市場のお総菜、鮨、祝津のパノラマ展望台、手宮公園、市立小樽美術館・文学館、喫茶店でスイーツ」
欲張りですね。
小樽のいいとこ取り!
でも、いいとこ、まだまだありますけどね〜。
そんな日の小樽猫は
「ねえねえ、シルエットだけみたら
ネッシーに見えニャイ?」
「お、チャイコ、ネッシー知ってるの?」
「ボクはニャンでも知っている〜♪
鮨やメンチを食べたのも〜
ホタテやアップルパイを食べたのも〜♪」
「……。」
解答:Q「何羽、いるでしょう?」
A「たぶん二羽です」
「小樽人の小樽観光」……過去に同じようなテーマで書いたものが4つほどありました。
参考までに↓
「小樽人の小樽観光」
http://www.otaru-jin.jp/column/2010/10/post-2.html
「小樽人の小樽観光〜おたる雛めぐり2011」
http://www.otaru-jin.jp/column/2011/03/2011-2.html
「懐かしいマッチから妄想小樽観光」
http://www.otaru-jin.jp/column/2011/05/post-11.html
「小樽観光も二度目なら」
http://www.otaru-jin.jp/column/2012/04/post-22.html
過去記事と今回のものを比べてみたところ、重なる場所が数カ所ありました。
私はその場所が本当に好きなんだということですね〜。