船を見るのが大好きで、『小樽人』にはそのことを何度も書きました。
そして、今年の夏から市と小樽港貿易振興協議会が運営する
「小樽クルーズ客船歓迎クラブ」に入りました。
これは、クルーズ客船の入港時や出港時に埠頭に行って
出迎えたり、見送ったりするものです。
クルーズ船の入港は午前中の早い時間帯が多いので、
私の場合、出迎えに行くのは、なかなか難しいのですが
出港は夕方が多いので、夕食の支度の前にちょっとね……という感じで
見送りにはできる限り参加するようにしています。
ですので、今まで以上に船を見に行く回数が増えています。
でも最近、見ることよりさらに好きなことがあることに気づいてしまいました。
(“こと”が多いですね……^ ^;)
今更ですが……“汽笛の音”です。
もしかしてこれは、ある船に限った事なのかもしれませんけれど……。
2015年8月26日(水)、小樽港に「にっぽん丸」が寄港しました。
美しい形状、あの深いブルー、そして船全体から醸し出される独特の雰囲気が大好きです。
残念ながら乗った事はありませんけど(^ ^;)
とにかく、好きなのです。
いつものように見送りに行くと、
その日は「飛んでクルーズ北海道10周記念」ということで
特別に紙テープが用意されていました。
天気は荒れ模様。
湾内でも波が立つほど風は強い……。
乗客が投げた紙テープは、
下に落ちたかと思いきやクルクルクル〜と転がって芯がはずれ
風によって真横に流されてしまうのでした。
たくさんのテープが投げられたものの
人の手に拾われたのはわずか数本だけでした。
そんな強風のなか、いよいよ船が離岸するというときに
汽笛が「ボォォォー」と鳴りました。
もう一度「ボォォォー」
そしてもう一度「ボォォォーーーー」
身体全体に響きわたる大きな汽笛。
哀愁を帯びたような音が、船からのメッセージのようでした。
例えていうならばサックスの響き。
サックスの音色が奏者のハートを伝えるように
にっぽん丸の汽笛からは、船の心が伝わってくるような気がしました。
船の心?
人馬一体という言葉がありますが、
ここでは人船一体になった、その心、とでもいうのでしょうか。
船からのメッセージは
「ありがとう」だったように思えました。
強風の中、見送りに駆けつけた人びとへの「ボォォーーー」かな。
この事業が10年も続いてきたことへの「ボォォォオーーー」かも。
そんなことをあれこれ想像して
にっぽん丸の汽笛の響きに、私の心も震わせてみるのでした。
小樽市のクルーズ客船寄港予定を見ると
にっぽん丸、今期はあと4回も寄港するんですね!
うれしい!!
想像しただけで、身震いしちゃうね。
ぶるるっ。
そして、本日の小樽猫は〜チャイコです!
「チャイコ、にっぽん丸の汽笛、いいんだよ〜」
にっぽん丸、ムニャムニャ。
ニャ、ニャニ、にっぽん丸!
にっぽん丸ーーーー!!
「おお、チャイコにもわかるんだね〜♪」